2017年5月5日金曜日

「ご飯が里見ススムくん」発売 ~姉妹校との友好記念に~

 本学と姉妹校の関係にある西南大学が、4月2日に姉妹校協定締結50周年を記念して「ご飯が里見ススムくん(麻婆豆腐)」を発売した。大学が販売する商品にも関わらず異例の大ヒットを記録している。




 西南大学は仙台の西に位置する大東岳の麓にある大学。在学生の5割が人間、3割が狸、1割が狐で残りは河童やら天狗やらで、種族を超えた異文化交流を行っていることで有名である。

 今回商品のモチーフとなったのは「東北大学の江田島平八」とも称される里見ススム総長。ゆうに200歳を超える長老で、本学創立以来110年を経てもなお総長に君臨し続ける豪傑である。主な業績として、1967年犬猿の仲であった本学と西南大学との間で起きた武力衝突、通称「東南西北の乱(別名、スーシーホーの乱)」を治めたこと。それにより現代に至るまで続く姉妹校協定を締結させたことが挙げられる。

 「ススム総長は麻婆豆腐が大変好物なので、それにちなんだ商品を作った」と「ご飯が里見ススムくん」の開発者である西南大学のホンドギツネさん(農・2)は話す。総長は生まれてこの方麻婆豆腐のみを食べ生きてきたという噂があるほどだ。材料は一般的な麻婆豆腐と同じだが、豚ひき肉に加えて特殊なひき肉を用いているという。「総長も一口食べると『ゥンまあ~いっ』とご満悦だった。ひき肉が決め手だと思う」とホンドギツネさんははにかむ。

 商品の評判は口コミで徐々に学外へも伝わり、西南大学は思わぬ利益を得る結果となった。西南大学はここ10年程財政難に陥っており、施設やライフラインの老朽化が引き金となって狸と狐との化かしあいが多発していた。西南大学の信楽狸(しがらき・たぬき)総長は「この利益を活かして施設の一新を図りたい」と意気込む。

 しかしながら、西南大学側が特殊なひき肉についての説明を全くしないことについて疑問視する声も上がっている。また、商品発売以降、学生の3割を占める狸の休学・退学が相次いでおり、商品の売り上げで得た利益も学生数の減少による収益低下で相殺されてしまう恐れがある。

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