2017年5月5日金曜日

恋愛ゲームを講義に導入 ~女性との交流増に期待高まる~

 今年度の本学全学教育から、新たに「恋愛シミュレーションゲームから学ぶ女の子との接し方」が開講されることが分かった。担当教員は文学部心理学専修の天神(あまがみ)純一教授。




 この講義では最初の授業で、受講者全員にゲーム機とシミュレーションゲームのカセットが支給される。そして授業内で天神教授による女性心をつかむためのテクニックや会話のコツなどの説明を受けたのち、それを踏まえて宿題として次の講義までに、そのゲームのヒロインの攻略を課せられるのだ。

 また、最後の講義ではこれまでの講義で攻略したヒロインの中から一人を選んで、そのヒロインについての魅力を受講者の前でプレゼンする。

 成績評価方法は加算方式であり、日々のヒロイン攻略でBEST ENDまでたどり着けば10点、GOOD ENDならば5点、BAD ENDの場合は0点となっている。それに加え、最後の講義でのヒロインのプレゼンも成績評価の対象となっている。

 本講義の開設の目的について、天神教授は「楽しいはずの大学生活、食堂で一人寂しく昼食を取っている東北大生を見て、なんとかしてあげたかった」と語る。また「彼らに足りないのは女性と関わる経験。恋愛シミュレーションゲームをこなした経験を現実に生かせるかが大事」とアドバイスを送った。

 この講義の開設には生徒間で賛否両論がある。君木須(きみきす)光一さん(文・1)は「大好きなゲームが授業でできるなんて最高。AAを狙っていきたい」と話す一方、保戸火野(ほとかの)一也さん(理・2)は「現実と二次元の区別が付かなくなる生徒が現れるのではないか」と懸念を口にする。また女子生徒から「二次元にうつつをぬかしているような男は受け付けない。顔を洗って出直してこい」と手厳しい意見もあった。

 大学教育と恋愛シミュレーションゲームの関連に詳しい島羽亜人(とう・はあと)名誉教授は「東北大学全体の比率で考えてみると女子の割合は圧倒的に少ないので、バーチャル内であっても女子と接する機会が増えるのはいいことだ」としながらも「あまりゲームにのめり込みすぎると、現実の女性の評価を正しく下せなくなる恐れがある。『二次元のヒロインの方がいい。現実の女はくそったれだ』と考えるようになってしまっては本末転倒だ」と注意を呼びかけた。

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